小野万年筆

Q ペン先が曲がってしまった
A. 落としたりぶつけたりして曲がることはよくあります、金ペン先でヒビがなければほとんどの場合“ペン先曲がり直し”ができますが、ただし極端な曲がりまたはイリジュウムの際にヒビがあれば直しができません、またスチールペン先も直りません。
Q ペン先がざらつく、引っ掛かりがある
A. ペン先に曲がりがなくても、新しい物でもざらついたり、引っかかったりすることがあります、最初の研磨が十分でなかった場合、ペン先全体にゆがみがあったりします、ペン先を外さないとわからないことが多いようです。ゆがみを取り、再研磨をしないと直りません。
Q ペン先の滑りが悪い
A. ひっかかりもざらつきもないがペン先の滑りが重く感じる場合、ご使用の用紙との相性はどうでしょうか、紙によってかなり書き味が違ってきます。いくつかの用紙を変えてもすべりが悪いと感じれば調整が必要です。
Q ペン先が上下にずれている
A. 書き味が悪くなければ(良ければ)そのままご使用ください、人は書くとき必ずペンを右か左にひねって持ちます、筆圧が高い場合(高くなくても)などひねる方向にペン先がずれますが、長い間その状態で使っていればそのまま書き癖が付きます
これは貴方だけのペン先になったものです。ただし書き味が悪いと感じれば調整してください、ペン先が曲がっていることが多いようです。
Q ペン先の太さを変えたい
A. ペン先の太さを変えるには基本的にペン先交換になりますが、太字を中字くらいに、中字を細字くらいに研磨をして細字直しをすることはできます。ただし細いペン先を太くする事はできません、インク出を多くして少し太く書くことはできます。
Q 特殊ペン先の調整(B/BB・OM /BB/OBBなど)
A. このような特殊ペン先はご自身の書き癖とペン先の個性が合わないことがたまにあります、書き出しにうまくインクが乗らないあるいはカスレルなどはある程度の調整が可能です。
Q 縦・横の線の太さが違う
A. イリジュウムの形状によっては縦線と横線の太さが違うことがあります、これはこれで味のある筆跡になりますが、気になる場合は調整が可能です。ただし“B/BBあるいはOB/OBB”などの特殊ペン先はもとよりそのように作られておりますのでこのペン先の縦横の線を同じには調整できません。
Q 線が割れる、二重になる
A. ペン先が広がっているか、筆圧が強くてペン先が書くとき割れてしまうかあるいわ元よりペン先の腰が柔らか過ぎて少しの筆圧でもすぐにペン先が割れてしまうなどが考えられます、オーナーの書き癖に合わせて調整すればほぼ使えるようになりますが、腰が柔らかすぎる場合は難しいことがあります。
Q 貰った、譲られたペンの書き味が悪い
A. ペン先に損傷がなければ。以前誰かが使っていたペンは(自分以外)元のオーナーの書き癖がついている場合があります。これは、万年筆の最大の特徴である「手になじむ」ということで元オーナーの個性がペン先についている状態です。イリジュウムの状態にもよりますが、大方の場合調整して新しいオーナーの書き癖をつけていただくことはできますが、完全に元の癖を取るのは難しいことがあります。
Q 書いているとペン先から音がする
A. 紙にペンを置くたびに“パチパチ”と音がすることがあります、これは切割(ペン先のスリット)の閉まりすぎによりペン先が重なっているか、イリジュウムが擦れ合っている場合です、書き味が良くありませんしインク出も問題があることが多いようです、調整が必要です。ただし紙の上を走るペン先のサラサラとした音は取れません、書き込めばいずれなくなることがあります。
Q インクが出なくなった、詰まっているようだ
A. 長い間インクを入れたままにされますとインクが乾燥し詰まってしまいます、少しの詰まりの場合カートリッジ式の万年筆なら首軸ごとコップに入れた水の中に一晩つけてください、その後水洗いして首軸の中ペン先回りの水分を、柔らかい布またはテッシュペーパーで十分にふき取ってください。吸入式の場合はインクを吸入する要領で水を吸って出してを数回繰り返してください、水は完全に透明になりませんが少しくらいのインクつまりならこれで使えるようになります、ただし吸入式で完全に詰まったと思われた場合吸入器は動かさないで、何もしないでそのままオーバーホールに出してください、吸入器を無理に動かしますと壊れるおそれがあります。 
Q インクが擦れる、書き出しが出ない
A. 書き出したらインクは出るが、書き出しの頭が出ない、途中擦れが出るなどの場合、多くは最初の調整不足か、書き癖とペン先の調整がマッチしていない事が考えられます、ほぼ再調整でご使用いただけます。
Q インク出を多く、少なくしたい
A. 以前よりインクが多く出るようになってしまった、原因としては落としたりぶつけたりでペン先が曲がる、広がるなど、あるいは筆圧をかけすぎペン先が広がってしまった等でペン先の曲がり直しまたは調整が必要となるでしょう。インク出が少ないこれもペン先の損傷か、切割が狭すぎて流が悪くなってしまったかでいずれも調整あるいは直しが必要です。
Q 原稿の半分くらいは書けるが途中インクが切れる
A. しばらくは書けるが途中から徐々にインクが薄くなりやがて出なくなると言う事があります、これはインクと空気の交換がうまく出来てないと考えられます。万年筆はインクが出た分空気が入らないと次のインクが出ません、ペン芯にインク/紙の繊維などが詰まったか、ペン芯その物に不具合がある場合などが考えられます。もう一つにペン先の不具合が考えられます、一見正常に見えてもペン先のゆがみなどもあります。
Q 一度インクが切れるとしばらく待たないとペン先にインクが溜まらない
A. これは上記質問の「原稿の半分くらいはかけるが〜」とほぼ同じ理由ですが軽いインク詰まりかペン芯とペン先が離れているなどが考えられます。
Q 引出しから出てきた(古い)ペンを使えるようにしたい
A. 昔使っていた懐かしいペンが出てきた、使えるようにして欲しいとの相談をうけることがありますオーバーホールだけで使える事もありますが、ご自分で分解してしまって部品が欠損していることもあります、拝見しないと返事ができないことが多いようです。
Q 漏れについて
A. 漏れには原因がいろいろで、部品の破損、取扱いの問題、自然的なものなどで、また原因も一つとは限りません、拝見しなければわかりません。