万年筆の達人のお店 小野萬年筆

ブログ

2025/04/01
コラム

【モンブラン】 万年筆 No,146

つい数十分前(30分ほど前)万年筆を洗い終わり、水気を切ろうとして万年筆を振っていたところ誤ってペンを落としてしまったとの事で、ペン先が曲がってしまったと慌てて持ち込まれました。 写真の様に上に反りかえるように曲がっております酷い曲がりではないようです、これなら比較的簡単に直せると思いましたが、オーナーはついでにとの事で、他にも太字「B」の万年筆があるので、この“M”をペン先の直しのついでに少し細くしたいとの希望がありましたので、“M”を“F”位にサイズ直しをしました。   曲がり直しはすぐにも出来ましたが、細字直しは少々時間がかかります、それでもまた中々来る時間が取れないとの事で辛抱強く店頭でお待ち頂きました。
細字の仕上がり具合、書き味、インク出などの確認をされ「OK」の返事を頂きました。

直し調整は次のような内容になります、ペン先曲がり直し・ペン先細字直し・インク出調整・書き味調整・オーバーホールになります。

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2025/03/25
コラム

【ペリカン】万年筆 M800 緑縞 / M1000緑縞 ペン先細字直し

前回に続きEFのペン先をさらに細くEEFへの、サイズダウンの依頼です。

前回は、モンブランのEFEEFへのサイズ直しでした、今回はペリカンM800M1000EFをさらに細いEEFへの細字直しです。

ペリカンのEFはモンブランのEFより少し太目に調整されております、イリジュウムもずんぐりとした丸みがありボリュウムもあります、縦横と全体を研磨します、又イリジュウムだけではなくペン先の本体から細くしなくては形の悪いペン先なってしまいます、そしてこの時イリジュウムの先端を研磨しはいけません、イリジュウムが短くなっては本当のEEFにはなりませんずんぐりとした見た目の悪いペン先になります、又再調整が出来なくなる可能性があります、イリジュウムは細くしますが、決して短く小さくしませんオーナーの希望によって、さらに細く調整し直さなければならない場合がありますので、出来るだけ余裕を持って調整するようにします。

オーナーの書き癖に合わせ滑り良く、インク出も潤沢に書き味良く細く、でなければ良い調整とは言えません。

当店でお求め頂いた物ですので、無料の調整になります。

 

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2025/03/19
コラム

【モンブラン】万年筆 P149//P146 細字直し

マイスターシュテック P149 EFP146 EFのペン先をさらに細くしてほしいとの依頼です。

元よりモンブランのEFはかなり細く調整されていますが、それをさらに細くEEFにしてほしいとの依頼です。

15年位前のEFは現在のFに近い位の太さがありました、がそのEFとは別バージョンとして2010年?位にNo,145(ショパン)にEFとは別にさらに細いEEFのペン先シールを付けて販売した物です、この時販売したEEFが現在のEFとなります。

現在のEFとはイリジュウムの形が違い、昔のEFのイリジュウムはもっとずんぐりした大きな物でした、現在のEFは細くスマートな形になっております、したがって昔のEFとは全く太さが違います、現在のEFは昔の物に比べ細く調整されております、それをさらに細くしたいとの依頼です。

極端に細くしても、ガリガリしたり引っかかったり、インク出が悪かったりしては使えません、細くても滑でインク出はスムーズで潤沢に調整出来ました。

モンブランはEFと言えイリジュウムは十分にボリュウムがあるのでさらに細くも調整出来又、再調整も可能になります。

この、ペン先細字直しは当店でお求め頂いた物ですので、無料の調整になります、当店では部品交換などでメーカー出し修理にならないものは全て無料でします。

IMG_5155MB・P149とP146細字直し・磯山裕昭・調整前-1
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2025/02/07
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149 カリグラフィー(フレックスニブ)
           No,P149 B
           No,P149 M
           No,P146 F

今回は、4本のモンブラン マイスターシュテックの点検の依頼です。

No,149 カリグラフィー (フレックスニブ)・  No,P149B」 ・ No,P149 「M」・  No,P146 「F」になります、いずれも当店でお求め頂いた物ですので、もちろん無料の点検調整をさせて頂きました。

No,P149 Bだけが試筆時に書き味に違和感がありました、分解したところ微妙にペン先がずれておりペン先に少しのゆがみが有ったため、これが原因でインク出が安定せず、書き味に抵抗がありました、オーナーからは何も指摘はありませんでしたが、気になる所をそのままにお返しすることは出来ませんので調整しました。

書き味インク出が良くなっていると後日お礼の電話を頂いた時、点検に出す前にもオーナーも少し感じられていたようですが、こんなものかなと思い依頼時に申告しなかったとの事でした。
万年筆は書き味に気になる所があればそのままにしない方が絶対に良いです、ストレスの元になりますわずかな違和感であればそのまま使用してればよくなると言う人もおりますが、これには大変な時間が掛かります、年単位です数か月くらいで自分の書き味が付くようなペン先なら何十年も付き合うことは出来ません、イリジュウムと言う先端の金属はそれ程に硬い物です、違和感のある書き味にはやはりどこか異常があると考えるのが普通です問題のある物は、速やかに調整されることをお勧めします。

No,149 カリグラフィーはやはり独特の書き味で、柔らかい中にも粘りのあるペン先で極細から極太まで連続して滑らかな線が書きます、これにより日本語の止め・はね・はらいなどの表現も今までのペン先ではない、文字に表情が出せるようになります。

残念ですが此のペン先は数年前に製造中止になりました。
試筆の写真にカーブドニブトあるのは、カリグラフィー(フレックスニブ)の間違いです。

これらすべてのモンブラン マイスターシュティックは分解点検・調整をしてお返しいたしました。

この様に当店でお求め頂いた物は何年たっても当店で出来る事は無料でさせて頂きます。

 

 

 

 

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2025/02/04
コラム

【パーカー】 万年筆 ソネット ラックブラックCT

久しぶりに使って見ようと取り出したところ、インクが出なく書けなくなったと電話がありました、それまで書けていたがインクが出なくなり引っ掛かりがひどく全く使えなくなったとの事でした。

よく判らないので一度見てほしいとの事でした、近くの方ですが忙しくて店までは行けないとの事でしたので送って頂きました。

届いた物を拝見しますと、ペン先が下に曲がっており、インクを入れたままになっていた為ペン先、首軸とインクのこびり付きがひどくとても使える状態ではありませんでした。

修理前の分解写真では綺麗になっておりますが、これはオーナーになぜ書けないかどのような状態かをお知らせする為に、まず分解しなくてはならず時間を掛けてこびり付いたインク溶かし、ペン先曲がりとインク詰まり以外に原因が無いかを確認するために洗浄したので写真では綺麗な状態になっております、元はかなりひどい状態でした。

これでメーカーに部品交換を依頼しなくて済むと判断出来ましたので、ペン先曲がり直しとオーバーホールは当店で出来る事をお知らせしました。

このパーカーは2年前に当店でお求め頂いた物ですので、当然修理は無料になります。

 

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調整済サンプル
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2024/12/28
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149 14金ペン先 中白

マイスターシュテック No,149 ペン先は14金です、ペン先の模様の中がロジュウムメッキされているものです、ずいぶん昔のモデルになります、たぶん50年位前にはなるでしょう、一度修理をして胴軸や尻軸、キャップなども変わっておりますがペン先は元の50年程前の物です、現在の「F」ポイントを出来るだけ細くしたいとの依頼です、よって現行モデルの「EF」まで調整します。

今の、モンブランの“EF”はかなり細くなっており、以前(10数年前)のEFとは比べ物にならないくらい細く仕上がっております(F以上はそのまま)、日本人の細字好みになっていると思います、それでいてカリカリしたり引っかかったりはしません、さすがにモンブランです素晴らしい仕上がりです、細かいところまでキッチリと仕上げてきます。

今回の依頼もFでは太くて使いづらいとの事で、出来るだけ細くしかもインク出はかすれないように、当然ながら引っ掛かりやがさつきは無くあくまでも滑らかにとの注文です。

細くすれば当然手に当たる感触は、太いペン先よりは硬く感じます、引っ掛かりやざらつきとは少し違うのですが、やはり書きずらさは感じます、それを出来るだけ滑らかにするには丁寧な仕上げとオーナーの書き癖に合わせた調整しかありません、この調整には利き手に合わせたペンの捻り具合や角度・筆圧などを見て出来るだけそれに合わせるように仕上げます、それでも一発での調整は難しい時があります、今回は2度の微調整でOKを頂きました。

胴軸と胴軸リングに少しの段差があります、これは一度修理をした時に部品を新しい物に交換している為に古い軸との部妙な違いです、数十年前の金型と現在の金型との微細な違いと思われます、気にしなければそのままですが気にされる方はやはり気になるようです、それを調整してほしいと合わせて依頼されました、大きな違いになりますと調整は難しくなりますが微妙な違い(手触り)位いなら調整は可能です。

今回の依頼はかなり手間取りましたがなんとうまく出来たのではないかと思います。

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IMG_5056調整後サンプル
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2024/12/24
コラム

ペリカン M800 青縞
ペリカン M600 バイオレットホワイト
デルタ  ドルチェヴィータ ミデアムオリジナル

今回はペリカンM800 ブルー//ペリカン限定品M600バイオレットホワイト//

デルタ ドルチェヴィータ ミデアムオリジナルの依頼は3本になります。

M800はザラツキの調整です、曲がっていませんがペン先の上下のズレによるザラツキでした、わずかなズレでしたのでひどいザラツキではありませんが、やはり書いていると気になります、万年筆は僅かな不具合でも一度気になりだしますと、筆記のたびにそこが気になり、どうしても意識がその部分に行ってしまい気持ちよく快適に筆記出来ない物です、我慢は禁物です、キッチリ調整していつも最も良い状態で快適に使えて当然の物です。

ペン先のハートポイント(穴)からキリ割にかけての曲がりを直し、形を整えイリジュウムの磨き(研磨ではありません、研磨は最後の手段です)をし、インク出を好みに調整します。

100%アナログの万年筆、自分のお気に入りの萬年筆は自分だけの物、筆圧も角度も、インク出もさらには利き腕も身内であってもその個性は違います、人とは共有出来ない物ですご自身の書き癖を追求してください。

2本目の限定品M600 バイオレット ホワイトも少しのザラツキがありました、これはペン先がずれていると言う程の事はありませんが、書き味が悪いと感じました、全体として滑らかな感じがありません、原因はハッキリしませんが分解をしてペン先全体のゆがみを調整しイリジュウムの磨きをしました、これでペリカン本来の滑らかでスムースな書き味になりました。

3本目は、久ぶりのデルタ ドルチェヴィータ ミデアムオリジナルです、これは特に問題ありません、しばらく使って無く保管していたので、オーバーホールをしてほしいとの事で、お持ちになれました。

オーバーホール後書き味の点検、インク出の点検そしてキャップ、他の部分の銀磨きをしました、スターリングシルバーですので時間と共に黒く変色します。

デルタが無くなってから久しくなります、結構人気があったので無くなったのは残念です。最近デルタの元社員がデルタを復活したと聞きましたが、元のオリジナルと同じ物なのでしょうか。

この3本は、小野萬年筆で10年ほど前にお求め頂いた物ですので全て無料の修理調整になります、当店はお求め頂いた物は当店で出来る事はいつでも無料で対応させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024/11/29
コラム

【モンブラン】万年筆 チャールズ・ディケンズ

2001年発売の作家シリーズ チャールズ・ディケンズ 万年筆12.000本の限定販売です、他にボールペン2.000本とメカニカルペンシルとのセットがありました。

ペン先は18金でチャールズ・ディケンズのモノグラムを刻み込んだ一部ロジュウム仕上げになっており、胴軸にはディケンズのサインが刻んでおります。

一応ペン先は洗っており見た目は綺麗に見えるのですが、分解してまでは手入れをしていないので一度完全にオーバーホールをしてほしいとの依頼でした、又キャップ・天ビス・クリップ・胴軸リングはスターリングシルバー製ですので黒く変色しておりました、時折消しゴムで磨いているとの事でしたが、やはり綺麗にはなりきれません一度ピカピカに磨いてほしいとの事でした。

キャップやら軸の磨きは本当に手間のかかるものです、すべてを分解して部品の一つ一つを磨かなくては本当に綺麗になりません、ですが仕上がった時は自分でも納得のいく仕上がりになります、後はインク出・書き味の調整で仕上がりです。

写真はオーバーホール後の写真になります。

 

 

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2024/11/20
コラム

【モンブラン】万年筆 モンブラン P149・FとP146・EF

P146 EFのペン先がザラ付くとの事での調整です、これは20181月に販売したものです、ペン先にずれがあるのと、キリ割が広がっているのが原因でした。

ペン先のズレの調整と、切り割りの調整により適度なインク出の調整しイリジュウムの磨きで心地よい書き味になりました。

 

P149 Fこれも当店で20167月に販売した物です、初めはP146だけの依頼でしたが

当店のカルテには販売記録がありますので、P149も今お持ちでしたら同時にオーバーホールしますとの事でお受けしました。

当店にはお求め頂いた時の、オーナーの書き癖を保存しておりますのでそれに基づいて、ペン先を整えてお返ししました。
当店で販売した物ですのいずれも無料の調整です。

 

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IMG_4956調整前・P149-1
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2024/11/16
コラム

【モンブラン】万年筆 No,1147

久しぶりにノブレスの修理です、初代ノブレスNo,114720金張り)が製造中止になってからもで40年程になります、これ以外にもノブレスのシリーズにはNo,1157112811241122と言う品番の万年筆があり、それぞれにボールペンとメカニカルペンシルにローラボールペンがあり、FPBPSPRBと同じデザインで4本セットになるようになっておりました。  正確には日本未発売の金張りのシリーズのボールペンで模様の違うNo.1947/1~4と言う品番で4種類の模様がありましたが、日本にはサンプルしか入荷しておりませんでした。

このノブレスの修理はメーカーでは受け付けてさえくれません、ドイツにも部品が無くなりましたのでその場で返却されます、当店でもほとんど場合修理不可でお返ししますが、例外があり首軸の中のカートリッジインクを差し込む部分の足(突起)が折れて無く、この部分が生きてればオーバーホールで再生でき返る可能性があります。

今回は幸いにもこの足の部分(透明胴軸)が生きておりましたので、預かることにしました。  たまたま出てきたモンブラン、20年以上もほったらかしになっていたとの事です、書こうとした所キャップが開かなく色々と試したがどうにもならなく当店に持ち込まれました。

ご自身であれこれした物ですから、首軸のネジが変形しており胴軸も回りにくい状態でしたので、修理不可で未修理返却を条件に預かることにしました。

まずこびり付いて固着したキャップを外さなければなりません、どの部分も壊すことが出来ません(何せ部品全くありません)ので慎重にキャップを外さねばなりません、キャップを外すのに4日かかりましたが、外れれば後は分解しペン先の直し調整、インナーキャップの調整、首軸のネジの曲がり直しやら手順通りの修理調整になります。

首軸にこびりついたインクの後は取れませんが(無理に取ればメッキがはが剥がれます)ご使用頂く分には問題ないと思いました、これでまた何年も相棒でいてくれるでしょう。

写真は修理が出来上がった物です、キャップが開きませんので修理前の写真はありません。

 

 

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