万年筆の達人のお店 小野萬年筆

ブログ

2021/01/14
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149旧型14金 中白タイプ細字直し

No,149の14金ペン先 中白のタイプです(開高健モデルですか?)、基よりこのペン先は”EF”ですが、昔のイリジュウムは横幅は狭いのですが縦が長くなっておりますので、縦線は細く書けるのですが、横線はかなり太くなります、又14金にしてはペン先の腰が柔らかいので少しの筆圧でもペン先が開きやすくなります。
このペン先は縦横の線の太さを合わせ、強めの筆圧に対応できるようにしインク出を少なめに調整しました。
元より”EF”のペン先ですが極端に細くならないように調整しました。
万年筆は少しの違和感でも気になります、ストレスの元になります、これを書き込んで慣らそうとするとかなりの時間がかかります、その内に使うのがおっくうになりやがて引き出しの肥やしになってしまいます、せっかくの万年筆ご自身の好みの書き味に仕上げて存分に使ってください、さらに良くなり手放せない一本になります、こうなれば他の筆記具には無い代えがたい物になります。
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2021/01/13
コラム

【ペリカン】万年筆 M800ブルー インク漏れ

少し以前のペリカンM800ブルー縞の首軸のヒビによるインク漏れです、セロテープを張っている所にヒビがありました。
極些細なクラックのためじんわりとしたインクの滲みでした、原因はハッキリしません。
16~17年前の物でも当たり前に修理出来ます、これもモデルチェンジしない頑固なドイツ気質でしょうか、これより古い物でも普通に修理出来ます(限界はありますが)これは安心材料です。
万年筆は20年30年それ以上に使います、書き込めば書き込むほど手に馴染みます、一部が破損して使用できなくなるのは悔しくて寂しい物です、新しい万年筆がそれより高価であっても決して使い心地が良いとは限りません、やはりこうしてキッチリと修理出来るというのは、本当に安心できるのものです。
次の代にも引き継げます。
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2020/12/25
コラム

【ペリカン】万年筆 M800 茶縞 ペン先ザラツキ直し

今回は、書き味が悪いザラ付く、少し引っ掛かりるという調整になります。
ペン先が曲がっている訳でなくずれている事もありません、又ひどく書き味が悪いというわけではありません、がやはりどうにも我慢が出来ない書き味と言うことでお持ちになられました、ペン先調整の中でこのような調整が一番むつかしい調整になります、これまで30万本近くのペン先調整を行ってきましたが、やはりいつも難しいと感じます、お客さんの書き癖を見てそれに合わせるように調整しますが、それでもお客さんの個性と調整する私の個性が違いますので、これはいい書き味になったと思っても必ずしもそのペンのオーナーにとっていいとは限りません、このあたりがなんとも悩ましいところです。 
店に来ていただいて試筆をされてこれで良いとなっても、家でご自身のデスクで書いたときにもう少しこの様になったらという希望が出て来る事もあります、そのような時のために、ペン先調整は常に二度でも三度でも再調整が出来るように、常にイリジュウムに余裕を残すように気を付けております。
ペリカン茶縞調整前-1
ペリカン茶縞調整前-2
ペリカン茶縞調整前-3
ペリカン茶縞調整前-4
ペン先調整前サンプル
ペリカン調整後サンプル
ペリカン調整後-1
ペリカン調整後-2
ペリカン調整後-3
2020/12/24
コラム

【モンブラン】万年筆 ソリテールデュエ・シグナムクラッシック細字直し

今回はソリテールデュエ・シグナムクラッシック No,144タイプのペン先細字直しです。
もとより「M」ペン先でしたが手帳などの細い罫線に書き込むことが多くなり”M”では太すぎて、文字がつぶれ書きずらいとの事で出来るだけの細字を希望されました。細くするときはイリジュウムだけではなく金ペンの部分から細くしますので、あまり細くしすぎますとペン先全体の形が悪くなりおますので、いつもなら一ランク位の細字直しですが、今回は一気に「EF」までの細字直しになりました。
写真初めの4枚は調整前後の3枚が調整後になります。
調整前-1
調整前-2
調整前-4
調整前-3
調整後-1
調整後-2
調整後-3
2020/12/21
コラム

【モンブラン】 NO,146 インク漏れ&ペン先調整

モンブランNo,146のインク漏れと書き味の調整です。
古いタイプのNo,146でペンカバー・首軸が緩んでおりインク漏れしておりました、このタイプのNo,146は全てが分解できます、完全に分解し古いシール材を取り除き、音波洗浄機で洗い新しいシール剤で組み立て直します、このNo,146はかなり傷が目立ちましたので、バフで出来るだけ磨き傷を取りました、持ち込まれた時に比べれば見違えるように輝いております、モンブランの素材は良さが際立ってます。
ペン先は、時間の経過で赤く変色しておりますが、これは金以外の金属が、たとへば銀・銅などが表面的に色が変わっているだけで、品質には何ら問題あるものではありません、磨けば元の輝きになります。
初めの写真3枚は修理前、で後の4枚はペン先調整&オーバーホール後になります。
146直し前
146直し前-3
146直し前-2
146直し後-2
146直し後-3
146直し後-4
146直し後-5
2020/12/14
コラム

モンブラン No,149 インクかすれ

モンブラン No,149のインクかすれの修理調整です。
数年前に入手したがインク漏れとかすれがあり、書くたびに手が汚れるとの事、またかカスレでストレスを感じるとの事でした。
主な原因はかなりひどいインク詰まりです、分解をして洗浄しペン先を整えさらに書き味が悪いため(がさつき、引っ掛かり)、ペン先の滑り直しをしインク出を整えました、後は数か月に一度くらいインクを吸入する要領で水を吸入して出してを数回すれば、かなりインク詰まりは防げるでしょう。
万年筆はインクを入れたままにしないで、使用しないときはインクインクを抜いて水洗いしてください、長持ちします。
はじめ2枚の写真はオーバーホール前・後の2枚は洗浄、ペン先調整後になります。
149インク詰まり-1
149インク詰まり-2
149いインク詰まり直し後-1
149インク詰まり直し後-2
2020/12/12
コラム

パーカー 旧型ソネットレッド ペン先調整

パーカー 旧型ソネットレッドGT ペン先調整です。
このソネットのペン先は曲がってもズレてもしてません、が数年前の購入当初より引っ掛かりザラツキ、インク出が多めで使いづらく感じており、市内の販売店に相談したところペン先交換しかないとの事でした、がほぼ新品のペン先を交換するのは勿体ないと思い当店に相談に来られました。
ペン先交換は、太くしたいとか修復不可能なまで曲がっているとか、折れているとかでなければ交換の必要はありません、新品のペン先が必ず書き味が良いと言う保証はありません、それよりご自身の書き癖と好みに合わせて調整されることをお勧めします。
今回はイリジュウムの再研磨で少し細目の調整とヒッカカリの調整をし、インク出を少なめに仕上げました。
写真4枚は調整後の物になります。
2020-12-12パーカーソネットレッド調整後-2
2020-12-12パーカーソネットレッド調整後-1
2020-12-12パーカーソネットレッド調整後
2020-12-12パーカーソネットレッド調整後 -3
2020-12-12パーカーソネットレッド調整後-4
2020/12/11
コラム

ペリカン M600 ブルー縞 ペン先細字直し

ペリカン M600 ブルー縞の「M」から「EF」への細字直しです。
いつもなら一ランクダウンの「F」への細字直しになりますが、依頼の”M”はインク出もよくかなり太く、細かい文字が書きずらいため出来るだけ細くしたいとの事でしたので、今回は普段しない二ランクダウンの「EF」への細字直しになりました。
一番気を使ったのが書き味でした、インク出の良い”M"はそれなりに書き味も良いのでいきなりEFになった時に、かなりのギャップを感じますので、ヒッカリ・ザラ付きを感じないように仕上げるのに少し手間がかかりましたが、かなリ良い仕上がりになりました。
ペリカンM600ブルー前
ペリカンM600ブルー前-2
ペリカンM600ブルー前-3
ペリカンM600ブルー書き味テスト
ペリカンM600ブルー後
ペリカンM600ブルー後-2
ペリカンM600ブルー後-2
ペリカンM600ブル後-3
ペリカンM600ブル後-3
2020/12/10
コラム

モンブラン No,145 ペン先細字直し

ペン先細字直しの依頼です、ずいぶん前に入手されたとの事ですが「F」のペン先ですが太くてまたインクがよく出るので、使い辛くいつの間にかインクを入れたままで長い間放置されていたとの事です。
ペン先のサイズを変えるのは、ペン先交換しかないと言われたそうですが、当店で細字直しが出来ると知って今回の依頼となりました。
ペン先は太くするには交換以外にありませんが、細くは調整できますこれは「F」から「EF」への直しになります、同時にペン先の曲がり直しもしております。
初めの4枚は調整前の写真、後の5枚は調整後になります。
これは有料修理ですが、当店でお求めいただいた場合は無料修理なります。
調整前-2 (2)
調整前-3 (2)
調整前-5 (2)
調整前-4 (2)
調整後-5
調整後-1 (2)
調整後-3 (2)
調整後-2 (2)
調整後-4 (2)
2020/12/04
コラム

私のモンブランNo,149 43年物

私のモンブランNo,149は43年物になります、27歳から今年で丸43年相棒であり続けました、まだまだ現役でほぼ毎日何かしら書いております。
最新のNo149と比べても全く見劣りしません、外見上は今のものと見分けは付きませんが、ペン先以外は共通の部品はありまあせん、何もかも日々進歩しております、一番変わったのは「EF」のペン先でしょうか、7~8年前のEFと比べて随分細くなりました、国産のEFに匹敵するのではないかと思うくらい細くなっております、画数の多い漢字にも十分対応できる細字になっております。
また軸の素材も素晴らしく43年経過してもほぼ劣化は感じられません、クリップなどのメッキ部分も変色もはげたりもしません。
日々使い続けること少しの手入れが何よりの保存方法かと考えられます、このままあと30年?使い続けて次の代にバトンタッチできればなんと幸せなことでしょうか。
最新のNo,149(左の写真)と並べて写真を撮ってみました。
149新旧-1
149新旧-2
149旧-4
149旧キャップ
149旧ペン先
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