万年筆の達人のお店 小野萬年筆

ブログ

2020/11/24
コラム

ぺーカー 旧型ソネットペン先曲がり直し

パーカー旧型ソネット ビゾンフォンセでしょうか、ペン先が曲がっているとの事で持ち込まれました。
年代ものではありますが、全体としてきれいでペン先の曲がりと、首軸が外れているだけで充分に直しと調整でまだまだ使用できると思い修理を受けました、修理後試し書きを行いましたが、滑りもよくインク出もよく気持ちよく書けるようになりました。
万年筆はキッチリと手入れすれば次の代まで受け継ぐことが出来ます。
インクが出にいとか書き味の気になるものを、そのままにせずぜひ直して使ってあげてください。
ぺーカーソネット直し前
パーカーソネット直し前
パーカーソネット直し前 (2)
パーカーソネット直し後-1
パーカーソネット直し後-2
パーカーソネット直し後-3
パーカーソネット直し後-4
パーカーソネット直し後-5
2020/11/20
コラム

モンブラン ソリテールNo,1464 ペン先曲がり直し

モンブラン 旧型のソリテールになります、30年ほど前の物になりますがほとんど使用した様子はありません、入手されてすぐにもペン先を曲げてしまったのでしょうか、インクを入れた形跡もありません誠に勿体ない事と思います。
当時は多分¥130.000~¥140.000位?してたという記憶があります、しっかりと直し調整をして長く使っていただきたいと思います。
初めの4枚は修理前です。
あとの4枚がペン先曲がり直し後の写真です、軸も曇っておりましたので磨きました、これでたまに手入れをしていただければ次の代までご使用いただけます。
MBソリテール1464
MBソリテールペン先表
MBソリテールペン先横
MBソリテールペン先裏
MBソリテールなし後の軸
MBソリテールペン先直し後-1 (2)
MBソリテールペン先直し後-3
MBソリテールペン先直し後裏
2020/11/20
コラム

パーカー・ウォターマン・カルティエのインク出不良と初筆切れ

パーカー・デェオホールド/カルティエ/ウォターマンどれも最高級の万年筆です、がそれぞれインクが出ない、初筆が切れますのでオーバーホールとペン先調整をします。
かなり長い間インクを入れたままにされておりましたので、完全に詰まっております、家での水洗いでインクが出るレベルではないです。
まずは分解出来まで時間をかけて固まったインクを溶かしてゆきます。
此の写真はオーバーホール・ペン先の再研磨・インク出の調整をした後になります、安定いたインク出とヌラヌラとした書き味を取り戻せました。
最初の写真は撮影を失念しました。
パーカー・カルティエ・ウォーターマン
パーカー・カルティエ・ウォーターマンのペン先 (2)
パーカー・カルティエ・ウォーターマンのペン先裏 (2)
パーカー・カルティエ・ウォーターマン筆記サンプル
2020/11/07
コラム

モンブラン No,149 18金 旧型分解図

モンブラン旧型のNo,149の分解写真です、約40年以前の物になります。
インクを入れたままに放置されたので、詰まってしまって書けなくなったとの事です。
ピストの劣化が見られますので、ピストンは交換しますが他の部品はこのまま使用します、全体を見ればかなり良い状態ですので、これは経年劣化ではなく私には「経年美化」に見えますので出来るだけオリジナルを残したいと思います、一部分だけが新しくなってしまってはバランスが崩れるように思います。
ペン芯はエボナイト、ペンカバーもエボナイトになります、キャップは懐かしい、キャップチュウブその物が天ビスを止めるねじになってます。
”B”ポイントのぬらぬらとした十分なインク出と滑らかな書き味、縦線横線の変化、ただ太いだけではないこの違いが楽しく自由な表現が出来ます、それにはペン先が思うように滑らかに走ることが重要に思います。
初めの2枚の写真は分解できるまで洗浄したもので、後の5枚の写真は完全に洗浄しピストンの交換後組み立てペン先調整をしたあとの試筆の写真になります。
149旧型分解図18金-1
149旧型分解図18金-2 (2)
149分解の修理後-1
149修理後-2
149分解修理後-3
149分解修理後-4
149分解後のテスト
2020/11/06
コラム

パイロットキャップレスの「M」から「F」位のペン先細字直しの依頼です。

今回は、パイロットキャップレスの細字直し「M」から「F」位の依頼です。
14金にロジュウムプレートペン先になりますので、ペン先の肉厚の部分だけ14金の色が出ます、が実際使用している分にはほぼ気になりません。
このキャップレスは軸から出ているペン先が僅かですので、軸のまま調整が出来ませんのでペン先だけを取り出し調整しますので少し手間がかかります。
パイロットキャップレス細字直し前
キャップレス・ペン先細字前
キャップレス・細字前
キャップレス・細字前・横
キャップレス・細字前サンプル
キャップレス・細字直し後-1
キャップレス細字後-2
キャップレス細字後-3
キャップレス細字後サンプル
2020/10/31
コラム

モンブラン旧型ノブレスNo,1157のインク出不良

このモンブランNo,1157は初代のノブレスシリーズの一つで、製造中止になってから30年以上になります。
家のかたずけをしていたら出てきたので、モンブランなら修理して使いたいとの事で依頼を受けました。
ペン先にゆがみがあり、インクを入れたままでしたので固まり詰まっておりました。
30年以前のものになり、ペンカバーと透明胴軸の部品がありませんので壊す事が出来ません、時間をかけてゆっくりと固まったインクを溶かし、分解をしたところエボナイト製のペン芯は再生出来ません、インナーキャップも緩くなっておりこれも交換になりました、胴軸の底のモンブランのマークも無くっておりましたのでこのマークも取り付けました。
初めの2枚の写真は、修理部品交換前の写真です、後の3枚は修理後の写真になります。
このノブレスには他にも20金張りのNo,1147(14金ペン先)No,1128ステンレスタイプ(ステンレスではありません・14金ペン先)、このNo,1128にステンレスのペン先を取り付けたNo,1122がありました、これ以外にも全身をブラックメッキしたNo,1120がありました。
ノブレスは久しぶりでしたので、楽しく修理調整が出来ました。
モンブラン1157分解写真
モンブラン1157ペン先
1157修理後
1157修理後 (2)
1157修理後 (2)
2020/10/26
コラム

ペン先細字直し EFをさらに細くEEFへの直しになります。

手帳にたくさん書き込むので購入したが、国産と違いEFと言えどもやはり太くこのままでは、文字も潰れてインクも滲むため使えないとのとの事でEFをさらに細くしたいとのお持ち込みの依頼を受けました。
国産の細字も所有しているが、ペリカンのM800ブルー縞が気に入っており、このペリカンを常用したいとの事でした。
国産並みの細字とインク出を若干少なく、しかもザラついたり引っかからないようにとの注文です。
ペリカン800ブルーEEFへ-2 (2)
ペリカン800ブルーEEFへ-4 (2)
ペリカン800ブルーEEF-5 (2)
ペリカン800ブルーEEFへ-6 (2)
ペリカン800ブルーEEF後-1
ペリカン800ブルーEEF後-2
ペリカン800ブルーEEF後-3
ペリカン800ブルーEEF後-4
2020/10/17
コラム

ペン先調整、インク出と細字直し


今回はモンブランNo,149 レッドゴールドの「F」を「EF」への直しの依頼とインク出が多いとの事での調整依頼です。
昨年お買い上げ頂きましたが、罫線の細い手帳などへの書き込みが多くなり Fでは少し太く感じるようになり、
インク出も多めで乾きにくいとの事ですので、細くインク出も少なめに調整します。
初めの4枚は調整前のペン先と試筆です。
後の4枚がEFへの調整後の写真です、かなり細く仕上がりました。
当店でお買い上げですので、これもむろん無料での直し調整になります、メーカーに出さない限りは全て無料でしております。
Fの調整前
Fの調整前裏
Fの調整前横
Fの調整前試筆
EFへ細字直し後
EFへ細字直し後-裏
EFへ細字直し後-横
EFへ細字直し後サンプル
2020/09/29
コラム

ペン先細字直し/調整

モンブランNo、146  ”B"  ポイントのペン先細字直しの依頼です、この万年筆は当店で2014年にお求めいただいたものですが、最近太すぎるように感じたので少し細くしたいとの依頼です。
当然、当店でお求めいただいたものはメーカーに出さない限りは全て無料ですので、この直し調整も無料になります。
先の三枚目の写真は調整前で、次の四枚の写真が ”M” への調整後になります、イリジュウムだけをMにするのではなく金の台からMにサイズダウンしますので、ペン先そのものがMになります。 イリジュウムだけを小さすれば細く成りきらないのと見た目が悪くなります、時間はかかりますが仕上がりは大変綺麗になります。
IMG_0307 (2)
IMG_0309 (2)
IMG_0310 (2)
ペン先細字直し後-2
ペン先細字直し後の横
ペン先細字直しの裏-3
細字直し後の試筆
2012/11/25
コラム

書き癖

 書き癖、『癖』と言うとあまり良いイメージではないのですが、書き癖は誰にもあるものでたまに「私は書き癖がないので」と言うひとがいますが其れそのものが書き癖で、良い悪いではありません右利き左利き、寝かせる、立てる、右にひねる左にひねる等々、人の数だけ書き癖があります。
 貴方はどうですか?自分は寝かせてるかな、立てますかひねり具合はどうですか?
 一般的にペン先に近い方を持つ方は万年筆を立てて書くことが多いようで、筆圧も強めで比較的に小さ目の字を書くことが多いようです、逆にペン先より離れて(ペンの後ろの方)持つ人は筆圧は弱めで大き目の字を書かれるひとが多いように感じます。
 どのような書き方(持ち方)をされてもそれはその人の個性です、ことさらそれを矯正しようとしますとストレスを感じてしますでしょう、書き癖というものは直りませんし無理に直す必要もないと思います、万年筆は道具ですので道具に「手」を合わすのではなく「道具」を手に合わせるように調整すればあまりストレスを感じないで使えるのではないでしょうか、ただし万年筆には方向性がありますので、それを無視したような書き方はお勧めではありません、また調整もしきれません。
 万年筆は一本一本書き味が違います、できるだけその場で調整できるところでお求めになるのが基本です。
 ちなみに私はペン先に近いところを持ちかなり立て気味に比較的に強い筆圧のようです、数十年この書き癖ですが一度ついたものは直らないようです、強い筆圧は疲れやすいので軽く書こうと思いますが知らないうちにやはり押さえて書いております。

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