書き癖、『癖』と言うとあまり良いイメージではないのですが、書き癖は誰にもあるものでたまに「私は書き癖がないので」と言うひとがいますが其れそのものが書き癖で、良い悪いではありません右利き左利き、寝かせる、立てる、右にひねる左にひねる等々、人の数だけ書き癖があります。
貴方はどうですか?自分は寝かせてるかな、立てますかひねり具合はどうですか?
一般的にペン先に近い方を持つ方は万年筆を立てて書くことが多いようで、筆圧も強めで比較的に小さ目の字を書くことが多いようです、逆にペン先より離れて(ペンの後ろの方)持つ人は筆圧は弱めで大き目の字を書かれるひとが多いように感じます。
どのような書き方(持ち方)をされてもそれはその人の個性です、ことさらそれを矯正しようとしますとストレスを感じてしますでしょう、書き癖というものは直りませんし無理に直す必要もないと思います、万年筆は道具ですので道具に「手」を合わすのではなく「道具」を手に合わせるように調整すればあまりストレスを感じないで使えるのではないでしょうか、ただし万年筆には方向性がありますので、それを無視したような書き方はお勧めではありません、また調整もしきれません。
万年筆は一本一本書き味が違います、できるだけその場で調整できるところでお求めになるのが基本です。
ちなみに私はペン先に近いところを持ちかなり立て気味に比較的に強い筆圧のようです、数十年この書き癖ですが一度ついたものは直らないようです、強い筆圧は疲れやすいので軽く書こうと思いますが知らないうちにやはり押さえて書いております。
万年筆はボールペンやシャープペンシルと違って文字に”味”があります。
上手下手ではありません、それは万年筆の構造に由来するもので、金の板に切れ目を入れ
先端にイリジュウムをつけただけの単純な構造の中にあります。
万年筆には「方向性」がありどの方向にもうまくインクが出て滑りよく書けると言うものではありません、他の筆記具にはない万年筆だけの特徴ですこれがあるために、書き込めばその人の”書き癖”が付きその人だけのペン先になります、ただこれにはかなりの時間がかかります、何ヶ月あるいは何年とかかります。使いにくいと感じる万年筆を我慢して書き癖をつけるまでに万年筆を使うのが いやになります、それではせっかくの万年筆がもったいなく、無駄になります、人はそれぞれ個性があり一人として同じ書き癖のひとはおりません、新しい万年筆もそのままでは使い辛く感じる場合があります。
当店ではお買い上げいただいたその場でそれぞれの書き癖に合わせて調整さて頂きます、きっちりと調整された万年筆を書き込んでください、世界でたった一つのすばらしい万年筆になります、こうなれば絶対人には貸さないでください、あなたとあなた以外のひとは個性が違うように書き癖も違います。
もちろんネーム入れもその場で出来ます、気軽にお立ち寄りください。