万年筆を落下させてしまったとの事でのペン先曲がり直しです、幸いペン先以外には破損はありませんでした、ペン先にヒビもなく曲がり直し調整で充分元にもとに戻ります。
今回は、曲がり直しとインク出調整・書き味の調整とオーバーホールでまた何年もご使用いただけます。
これは2017年にお買い上げいただいた物ですので、当然無料修理になります。
万年筆を落下させてしまったとの事でのペン先曲がり直しです、幸いペン先以外には破損はありませんでした、ペン先にヒビもなく曲がり直し調整で充分元にもとに戻ります。
今回は、曲がり直しとインク出調整・書き味の調整とオーバーホールでまた何年もご使用いただけます。
これは2017年にお買い上げいただいた物ですので、当然無料修理になります。
旧型のNo,146たぶん40年位前の物でしょう、一度修理をしてキャップを交換した時に変色したペン先の磨きも依頼されたそうですが、この変色は元に戻せないと言われたそうですなぜでしょうか?No.146のペン先は14金で58.5%の金と残り41.5%の大方は銀・胴です、変色の原因はこの銀、銅の硫化や酸化で表面だけの物です、分解した時に磨けば元の輝きを取り戻します。
今回は分解し、イリジュウムの再研磨をして書き味の再調整・インク出の調整とペン先変色の磨きオーバーホール、またレポート用紙一枚くらいでカスレるとの事でしたので、原稿用紙に試筆をしインク出と書き味を確認しました。
ペリカン M1000はM800やM600・M400と違いペン先の腰が柔らかく出来ております、少しの筆圧でもすぐにペン先が開きます、もとより筆圧の強めのひとには使いずらく感じるかもしれません、しかしそのペン先を理解し慣れれば楽しいペン先です、又その軸の大きさからゆったりと握れて疲れも少なく長い時間の筆記にも適しております、人は書く時ペン先見ますので、小さいペン先を見つめるようなこともなく疲れが少なくなります。
今回はまずペン先の曲がり直し・ペン先に少し強めの腰を持たせるようにとイリジュウムの再研磨により滑らかにスムーズなインク出をと思い調整しました。
旧型のNo,146 クリップには番号ではなく「GERMANY」と刻印のある物です、ペン芯はエボナイト製で40年以前の物でしょう、形見との事で思い入れがあり手入れをして使えるようにしたいとの事でした。
ペン先が少しずれているのと、インクを入れたままでしたのでひどい詰まりがありました、がご自分で何とかしようと思わず当店に持ち込まれたのが幸いでした。
無理にピストンを動かすと尻軸が破損する可能性がありますし、又胴軸内部が固まったインクで傷がつき軸の交換になってしまいます。
まず時間を掛けて固まったインクを溶かすことから始め、ゆっくりと分解します分解出来れば、後は各部品を洗浄しペン先を調整し組み立ててペン先を磨き、軸の磨きをして完成です、これでまた長くご使用いただけます。
形見ですので出来るだけ部品交換をしないで再生したいものです、部品交換しますと新旧の部品が混在して見た目のバランスが良くないのではと思います。
1992年発売の作家シリーズ「アーネスト・ヘミングウェイ」萬年筆20.000本/ボールペン30.000本の(世界本数)限定数でした。
No,149サイズの作家シリーズはこのヘミングウェイと1996年発売の「アレキサンドル・デュマ」のみでした。
このヘミングウェイは太めの握り心地でバランスが良く、又コーラルレッドの胴軸とダークブラウンのキャップで大変人気がありました、発売が終了してからの方が人気に火が付いたようで、中古市場で発売時の何倍もの価格で取引された様です。
30年も経っておりますが、インクを抜いて保管されていたとの事で、劣化はみられませんでしたが、ペン先に少しの曲がりがありましたのでその影響でインクの出が悪く/書き味も良くありませんでした、久しぶりのヘミングウェイで楽しく調整させていただきました。
メーカー・年代は判りません、オーナーもご存じなくただこの木製のデザインが気に入っているとの事で使えるようにしてほしいとの依頼です。
ペン先はスチールペン先、たぶん外国製かな?と思われます、ただ万年筆はメーカーが違っても、おおよその構造は判りますのと原理はどれも同じですので、オーナーの断っての希望もあり引き受けることにしました。
実はこの調整は再調整になります、一回目は6月の半ばに預かりオーバーホール、ペン先調整をしてこれでよしと思いお返ししたのですが、2週間ほど経った頃、以前よりはずいぶん良くなったがやはりしばらく書いているとかすれてくるとの事でした。
もちろん一回目の調整後も試筆はしておりますが、今までの経験上、これよしとの思いで
自信をもっておりましたが、まだ直り切ってないとの指摘に、そんなはずは?なぜとの思いでした。
再度お預かりし、原因は何処か?何が良くないのか、今までは問題なく使えていたのですから、何処かしら原因があるはずです。
オーバーホールは済んでおりますのでインク詰まりではない、筆圧の強いオーナーですのでそれが原因かとも思いましたが、果たしてその程度でインク途中切れになるだろうか?ただペン先のきり割に中ほどにわずかに上下のズレがあるのと、イリジュウムの内側の取りすぎかなとも思いました、まずはこの直し調整で再研磨を実行することにしました。
まずペン先のイリジュウムとハートポイント(穴)の間のズレを直しペン先の形を整え、次にイリジュウムを再研磨し「馬尻」を解消するようにしました。
これで原稿用紙に試筆をし、初めと最後のインク出を確認しこれで良しと思いましたがしたが、さてどうでしょう良いか悪いかを決めるのはオーナーです。
万年筆はほんとにデリケートだと再確認しました、又過去数十万本ものペン先調整をしてきましたのにいまだ判らないことがあります、今回もハッキリしたこれが原因としたものは判りませんがたぶんこれだろうとあたりを付けて、直し調整をしました。
オーナーにとっては大切な一本ですので壊すことは出来ません、まして他に代替えがありませんので、慎重になります。
インク出不良の修理調整の依頼です。
かなりの旧型です何しろ14金の中白、約45年から50年くらい前になりますか、見た目は綺麗に見えますが分解した所、ペン芯・ペンカバー・ペン先の裏・胴軸内部にべったりと古いインクがこびり付いておりました。
それとペン先全体のゆがみ、ペン芯・ペンカバーにセットされている時には判りませんが分解した時にわかります、これはインク出が不安定になる事があります。
オーバーホール・ペン先の直し調整をしましたのでまた長く愛用していただけます。
30年程仕舞ぱなしになっていたとの事で、当店に点検調整を依頼されました。
このタイプは30年ではなくさらに旧型になりますが、幸いなことにインクは抜いておられたのでしょう、又丁寧に保管されていたとも思われます。
全体に綺麗な状態でしたが、ペン先に少し曲がり(下向き)があり、それが原因でのザラツキ・引っ掛かり/インク出不良が見られました。
ペン先直しと調整とオーバーホールで、ご使用いただけます。
多分40年以上も前の物ですが、ほぼ劣化がありません、やはりモンブランはその質が安定しており信頼がおけます。