万年筆の達人のお店 小野萬年筆

ブログ

2022/05/19
コラム

【モンブラン】万年筆 オールドタイマー No,74

モンブラン 旧型 No,74 バーガンディレッドのオーバーホールとペン先調整です。
これは珍しい、今はほとんど見ることが無くなりました、これには一回り小さいNo72があります、これはごくたまに見かけますが、このNo,74のしかもバーガンディレッドはもともと少なく、珍しいモンブランです。
分解したところ全く損傷もなく、すべてがオリジナルの部品で発売当初のままでした、長い間机の引き出しに入っていたのでしょうか、全体がくすんでインク詰まりも見られましたが、全てを分解しペン先を整えキャップ・胴軸などを磨き組み立て直しましたので、愛用の一本になる事でしょう、大切にご使用いただければと思います。
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2022/05/19
コラム

【ペリカン】万年筆 スーベレーン M800 緑縞

派手に曲がったペン先です、“アッ”と思ったら落としてしまったとの事、オーナーはガッカリと落ち込んでおられました。
ペン先交換はしたくない、出来れば直してほしいとの依頼です、ですが此のような曲がりの場合見た目では判らない、イリジュウムの接合部分にヒビが入ることが多く、直しの途中でペン先(イリジュウムの接合部分)が折れる事あります、その時は修理不可でそのまま返却か(折れた状態で)、メーカにペン先交換に出すかになります。
オーナーにはその了解を得てペン先曲がり直しに取り掛かりました、今回は心配したヒビもなくうまく直すことが出来ましたので、これでまた長くご使用頂けることと思います。
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2022/05/19
コラム

【パーカー】万年筆 デェオホールド・ブラック

長い間インクを入れたままで、放置されたとの事、漬けペンではペン先に含んでいるインクで少しは書けますが、ペン芯にべったりとインクがこびり付いておりますので、これを掃除しなくては使えません。
まずゆっくりと時間を掛けてこびり付いたインクを溶かします、急ぐと破損します旧型になりますと部品がありませんので、まずは壊さないようにしなくいてはなりませんので、何をするにも慎重にしなくてはなりません、オーナーにとっては思い入れのある一本になりますので。
分解さえできれば、修理調整は60%終わってます、後は書き味・インク出調整などのペン先調整はすぐにできます。
万年筆は使ってさえいれば頻繁にオーバーホールは必要ありません、せいぜい盆暮くらいで充分です、が数か月くらい使わないと思うときはかカートリッジを外しペン先(首軸ごと)をコップに入れた水(水で充分です)に漬けて洗ってください、ペン芯のインクは完全には取れませんがそれで充分です、それ以上しようとしますと壊します
吸入式はインクを吸う要領で水(水でいいです)を吸って出してを数回繰り返してください、これで次にインクを入れてすぐに使えるようになります。
IMG_2741 (2)調整前-1デェオフォールド
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IMG_2743 (2)調整前-3デェオフォールド
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2022/05/14
コラム

【パーカー】旧型 ソネット GT 万年筆

これもインク詰まりとペン先の締まりすぎによるインク出不良です。
書き味の悪い原因に、イリジュウムの左右の大きさがかなり違っており、右のジュウム(ペン先背中から見て)が左のジュウムの半分ほどしかなく、又ジュウムの内側の研磨のし過ぎで初筆切れもありました、相当の重症です。
多分最初からかける状態ではないでしょう、インクを入れたけど書けないのでそのまま放置されたと思われます、カートリッジも中のインクが固まっておりました、
壊さず分解するのに手間がかかりました。
このペン先はスチールペン先になりますのでイリジュウムの大きさを揃え様とすると、ペン先横(ペン先の厚み)の金メッキが剥がれてしまいますので小さいほうに合わせられません、このままの再研磨で書き味とインク出の調整と初筆切れの直しを行いましたが、うまく調整が出来ましたので、イリジュウムの左右の大きさを感じることなく、快適にご使用いただけると思います。
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IMG_2737 (2)調整前-2ソネットレッドGT
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2022/05/14
コラム

【パーカー】旧型 ソネット マットブラックGT 万年筆

インクを入れたままで長い間放置されたので、書けなくなったとの事です。
見た目はそれほどのインク詰まりはありません、が分解してみるとペン芯にべったりとインクがこびり付いております、書けない原因はもう一つペン先の締まりすぎです、かなり筆圧を掛けないとインクが出ません、さらにペン先にザラツキがありオーバーホールだけでは使える状態ではありません。
ペン先の再研磨でイリジュウムの形を整え、滑らかな書き味と安定したインク出で、これからも長くご使用いただける思います。
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IMG_2737 (2)調整前-2ソネットレッドGT
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2022/04/28
コラム

【モンブラン】万年筆 旧型 No,146 

40年前のモンブラン No,146になります、思い入れのある万年筆で、その一つ一つの部品まで思い出があるとの事で、出来るだけ部品交換なしで使えるようにしたいとの希望です。

まずは、その万年筆を拝見し状態を確認してからとの事とでお預かりしました。
かなり、インク詰まりがあり見た目は部品交換が必要と思いましたが、まずは慎重に分解し(壊さないように)一つ一つの部品を点検をしました。
オーナーは無理に吸入をしたりせず、そのままの状態でお持ちになられたので吸入器も壊れた所が無く、部品交換せずオーバーホールとペン先調整でご使用いただけれると判断しました。
ただペン先は変色し、軸には小傷がたくさんありましたので、天ビス・キャップ・胴軸・尻軸などの部品の一つ一つを磨き組み立て直しました、ペン先は14金の合金ですので、金以外の銀・銅などが酸化を起こし赤く変色しておりますが、これは表面だけのことで磨けば元の新品の状態に戻ります。
書き味も滑り良く、インク出も安定し良い書き味になりましたので、さらに数十年とご愛用頂ける思います。

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2022/04/26
コラム

【カルティェ】万年筆 デェアボロ カルティェ

長い間インクを入れたままになっていたようでインクが詰まっておりました、修理前の浸けペンでは書けますが、それでも書き味は良くありません。
オーバーホールの後ペン先の再研磨/インク出調整で復活しました、良い万年筆のですのでこのようにお手入れをしてまた長くお使い頂ければともいます。
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2022/04/23
コラム

【モンブラン】万年筆 マレーネデートリッヒ

ミューズコレクション マレーネデートリッヒ ”F”の初筆切れと細字直しの依頼です。
ペン先がずれてますので、書き味はヒッカリ、ザラ付きがあり、さらにズレが原因でインク出が不安定でカスレが出ます、まずはペン先の曲がり直しの作業からで、ペン先全体のゆがみの矯正をして、きり割から先の曲がりの直しになります、これで書き味は良くなりインク出も安定します、ですが初筆切れはまだ直っておりません、これはペン先の曲がりとは違う原因になります、イリジュウムの内側の研磨のし過ぎで起こります。
このペン先は細字直しもありますので、初筆切れと細字直しを同時に行います。
仕上がりはサンプルのように、細く安定した綺麗な線、文字が書けるようになりました、ただこのマレーネデートリッヒリッヒのペン先は、18金のペン先の上にプラチナコーティングをしておりますので、細字直しはペン先全体を細くしますのでペン先の横、ペン先の肉厚の部分が地金の18金の色が出ます、細字直しはイリジュウムだけを小さくしても細くなり切りませんし、見た目も悪くなります、ペン先全体をEFの形にしあげます。
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IMG_2673 (2)調整前サンプル
IMG_2709 (2)調整後サンプル
IMG_2709 (2)調整後サンプル
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2022/04/22
コラム

【モンブラン】75周年モデル No,146

今日は懐かしい、モンブラン 75周年モデル No,146 (75 Years of Anniversary Editions)
1924年に モンブラン マイスターシュティックが誕生しました、それから75年目を祝し1999年に特別なマイスターシュティックが発売されました。
これはその一つ スペシャルアニバーサーリーエディションになります。
このNo,146以外にNo,149・147(トラベラー)・145・114と販売されました、天ビスのマークの下にダイヤモンドを入れた特別感があります、これは本数限定ではありません、期間の限定です。
このスペシャルエディション以外にも、天ビスが真珠母貝の「エディション1924」(世界限定)が限定1924本のそれぞれの万年筆、とBP、SPなどがあります。
さらに「エディション75」これは世界で75本のみで、スケルトンのNo,149でプラチナの細い線で加工されており、外から見える部品に作家のサインが入っています、この時同時に時計(スケルトン)も発売されました。
発売からかなりの年月が経っておりますので、インク漏れ、ガイドの錆、ペンカバーの劣化などがあり交換後、インク出、書き味などの調整と磨きで、復活しました、これでまた数十年ご使用いただけると思います。
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2022/03/11
コラム

【ペリカン】万年筆 M400 緑縞 ペン先細字直し

ペリカン スーベレーン M400のEFをさらに細くEEF位にとの依頼です。
新しい万年筆でほぼ使用感はありませんが、オーナーには太くて使いずらい物に感じてしまい、出来るだけ細くしたいとの事でした。
元のEFのもそれほど太いわけではありまあせんが、ご本人は太くて小さな文字がつぶれてしまい、どうにも書きずらくストレスを感じるので、国産並みに細くしたいと事で、ザラ付いたり、引っかかったりせず、しかもインク出も潤沢でかすれずとの事でした。
これは細字直し以外の調整はありません、好みの太さに仕立て直しストレスなく快適にご使用いただける思います。
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