2021/11/16
コラム
【モンブラン】万年筆 No,14K 中白タイプ
モンブランの旧型14金の中白のタイプです。
今回はインク詰まりによるインク出不良です、インクが詰まった状態でピストンを上下に動かしたためにピストンが傷つき吸入出来なくなりました、軸の中(同軸内部)が傷つかなくてよかったです、このような場合無理に吸入器を動かしますと、軸内部が傷つき軸の交換になります、修理代がかなり高くなりますし、一部分の部品が新しくなってしまい、見た目に違和感が生じます。
今回はピストンの交換とオーバーホール後に新しいシール剤で組み立て直しました、特にペン先調整の要望はありませんが点検をしてお返しいたします。
2021/11/16
コラム
【ペリカン】万年筆 オールドタイマー
ペリカンの旧型になります、何年くらい前の物か年代が判りません。
書き味がひどく悪く、インクも出ないと事です。
インク詰まりもありますがそれ以上にペン先のズレ(曲がり)が大きな原因でした、腰が柔らかいからでしょうか、ペリカンの旧型はペン先調整がしにくく調整に手間がかかりますなかなか言う事を聞いてくれません、ペン先の癖を聞きながら少しづつ指先と何種類かのペンチを使い分けながらの作業になります、見た目ではそれほどの損傷もありませんが、いざ調整に掛かりますと結構頑固なペン先で久々にてこずりますた、がこれでこれからも長く相棒でいてくれることでしょう。
2021/11/16
コラム
【パーカー】万年筆 ディオフォールド
ディオフォールドのインク詰まりとペン先のズレによるザラツキ・ヒッカリと締まりすぎによりインク出不良の直しになります。
かなり長い間インクを入れたままになっていたようで、固まったインクを溶かしペン先を外すのに時間がかかりました、とにかく慌てないでゆっくりと作業を進めなくては、壊してしまいますので慎重に作業をします、固まったインクが解けてペン先が外れれば、ペン先調整はさほど時間はかかりません。
ペン先のズレ(曲がり)直し、これはペン先全体のゆがみとハートポイントとイリジュウムの間でのゆがみが原因でした、この曲がり直しをしキリ割の調整、イリジュウムの再研磨(磨き程度)で安定したインク出とヌラヌラとした書き味を取り戻せます。
これでまた何年もご使用いただけることでしょう。
2021/11/08
コラム
【モンブラン】万年筆 No,12
今回はモンブラン オールドタイマー万年筆 No,12 黒の吸入不良です。
長い間インクを入れたままで放置していたので、固まってしまい吸入器が全く動かなくなってしまったとの事です。
ご自分でペン先を洗ったりしたとの事ですが、中でかたっまているので無理に尻軸を動かすと、壊れそうで危ないと思い当店に相談されました。
正解です、固まったインクで吸入器が動かない場合ぜったに無理に尻軸を回さない事です、これは時間を掛けてゆっくりとインクを溶かさないと、ピストン、胴軸の内部を傷付てしまい、吸入器が動くようになってもインク漏れで使えなくなります。
50年以上も前の物ですので部品はありません、メーカーに依頼すればドイツ送りになり、直っても¥65.000位はかかります。
今回はインク詰まり以外に損傷はありませんでしたので。当店でオーバーホールが出来ました、又これで何年もご使用いただけることでしょう。
2021/10/29
コラム
【モンブラン】万年筆 スターウォーカー メタルラバー No,8854
今回は20年以前に製造中止になった、スターウォーカー メタルラバーNo8854のペン先細字直しの依頼です。
このメタルラバーは初期のモデルで高額でしたが結構人気があり売れた記憶があります。
今回は「F」を[EF」に出来るだけ細目に調整してほしいとの事です、スターウォーカーのペン先はマイスターシュティックと形が違い研磨がしにくく、形を整えるのが難しいペン先です、又ペン先の締まり具合もマイスターとは違い、同じようにキリ割を絞めてしまうとインクが出なくなってしまいます。
14金にロジュウムメッキをしておりますので、工具を当てたり研磨剤で傷つけてりできませんので、大変神経を使いました。
今回はオーナーにどの程度の太さが希望か、そのサンプルとなるような筆跡の同封をお願いしました、が私とオーナーとは書き癖が(筆圧など)違いますので全く同じにはなりませんがかなりの参考になります、たぶんご希望にかなり近付いたかなと思います。
2021/10/23
コラム
【モンブラン】万年筆 No,146 細字直し
モンブラン 旧型のNo,146 ペン先細字直し
「M」ーーー>「F」位の細字直しになります、少し細い目位が良いとの事でしたので、極端に細くしておりません。
これ以外にも初筆の切れがありその調整と、インク出が多いので少なくとの希望でした、タイプは旧型ですがかなり程度の良い状態です、これでまた長く愛用頂けることでしょう。
2021/10/13
コラム
【ペリカン】万年筆 M600 緑縞 細字直し
ペリカン M600の”F”からEFへの細字直しになります。
”F”をお求め頂きましたがやはりも少し細いほうが良いとの事で”EF”への細字調整の依頼です。
FとEFでだいぶ悩んでおられましたが、今回はFにすると事でした、がしばらく使って見た所やはりEFが良いとの事になりました。
EFにし直してもそのヌラヌラとした書き味、潤沢なインク出はそのままに調整できます、又イリジュウムが短くなったり、ペン先その物の形が悪くなる事もありません。
これは当店でお求め頂いておりますので調整代金は無料になります、当店でお求め頂いたものはいつでもペン先直し・調整・オーバーホールなど当店で出来る事は全て無料になります。
2021/10/07
コラム
【モンブラン】万年筆 No,149 ペン先細字直し
No,149 旧型 18金ペン先の中白タイプのペン先細字直しです。
2本とも同軸、ペン芯、ペンカバーなどを交換しております、「F」と「EF」をともに ”EEF”位に細字にしたいとの依頼です。
EFの方は昔のタイプですので現在の販売のEFと違いやはり太く感じます、これを出来るだけ細くとの依頼です、もう一本は ”F”を”EEF”位いへ調整してほしいと事とです。
細くても滑らかな書き味とインク出を確保しながらの細字直しをする為には、細字直以外の調整も同じですがイリジュウムの先端を研磨してはいけません、これではイリジュウムが短くなるだけで細くなり切りませんし、イリジュウムの形ちが大変悪くなり見た目が良くありません、しばらく使えば太くなってきます。
出来るだけイリジュウムを残しながら何年使っても太くならないように仕上げなくては、本当の細字直しにはなりませんしこの仕上げがオーナーの気に入るとは限りません、その時は再調整のになりますので常に余裕を持ちように仕上げます。
2021/10/05
コラム
【モンブラン】万年筆 No,146
No,146 旧型のインク漏れです、今まで一度も調整もオーバーホールもしたことが無いとの事です。
長く使っている間に、インクが詰まり吸入器が劣化して来たもので、又首軸ペンカバーのシールも古い物でこれも漏れの原因になっておりました。
全てを分解し音波洗浄機で洗いきり、新しいシール剤で組み立て直すことでこれからの漏れは防げます。
ただ、万年筆には漏れとよく似た症状があります、空気の膨張によりペン先(ペン芯)に含んでいるインクを押し出しキャップ内にあるいは首軸などにインクが付着することがあります、インクが減ってくると空気の層が多くなりこの空気が気温の上昇、気圧の変化で膨張しペン先含んでいるインクを押し出します、これは自然なことですので無くすことは出来ませんが、現在の万年筆はこのような状況にもすぐにはインクがあふれれないように進化しております。
インクを満タンに補充すれば防ぐ事が出来ます、要は空気の層を少なくしてください。
2021/10/04
コラム
【カランダシュ】万年筆 レマンスリムライト
カランダシュ 万年筆のインク出不良です。
原因はペン先の歪みとそれによるイリジュウムの上下のズレに切割の締まり過ぎによる物です。
まずペン先を外し歪みを直し、切割の調整、ペン先の再研磨でイリジュウムの形を整えます。 これでインク出が安定しザラツキ、引っ掛かりもなく書き味も格段に良くなります。
暫らく使えば良くなると言うような人もおりますが、この様な不具合使っても決してよくなりません、速やかに調整することをお勧めします。
ストレスを溜めながらガマンして使う事になります、せっかくの高価な万年筆快適に使って頂きたいと思います。