2021/10/23
コラム
【モンブラン】万年筆 No,146 細字直し
モンブラン 旧型のNo,146 ペン先細字直し
「M」ーーー>「F」位の細字直しになります、少し細い目位が良いとの事でしたので、極端に細くしておりません。
これ以外にも初筆の切れがありその調整と、インク出が多いので少なくとの希望でした、タイプは旧型ですがかなり程度の良い状態です、これでまた長く愛用頂けることでしょう。
2021/10/13
コラム
【ペリカン】万年筆 M600 緑縞 細字直し
ペリカン M600の”F”からEFへの細字直しになります。
”F”をお求め頂きましたがやはりも少し細いほうが良いとの事で”EF”への細字調整の依頼です。
FとEFでだいぶ悩んでおられましたが、今回はFにすると事でした、がしばらく使って見た所やはりEFが良いとの事になりました。
EFにし直してもそのヌラヌラとした書き味、潤沢なインク出はそのままに調整できます、又イリジュウムが短くなったり、ペン先その物の形が悪くなる事もありません。
これは当店でお求め頂いておりますので調整代金は無料になります、当店でお求め頂いたものはいつでもペン先直し・調整・オーバーホールなど当店で出来る事は全て無料になります。
2021/10/07
コラム
【モンブラン】万年筆 No,149 ペン先細字直し
No,149 旧型 18金ペン先の中白タイプのペン先細字直しです。
2本とも同軸、ペン芯、ペンカバーなどを交換しております、「F」と「EF」をともに ”EEF”位に細字にしたいとの依頼です。
EFの方は昔のタイプですので現在の販売のEFと違いやはり太く感じます、これを出来るだけ細くとの依頼です、もう一本は ”F”を”EEF”位いへ調整してほしいと事とです。
細くても滑らかな書き味とインク出を確保しながらの細字直しをする為には、細字直以外の調整も同じですがイリジュウムの先端を研磨してはいけません、これではイリジュウムが短くなるだけで細くなり切りませんし、イリジュウムの形ちが大変悪くなり見た目が良くありません、しばらく使えば太くなってきます。
出来るだけイリジュウムを残しながら何年使っても太くならないように仕上げなくては、本当の細字直しにはなりませんしこの仕上げがオーナーの気に入るとは限りません、その時は再調整のになりますので常に余裕を持ちように仕上げます。
2021/10/05
コラム
【モンブラン】万年筆 No,146
No,146 旧型のインク漏れです、今まで一度も調整もオーバーホールもしたことが無いとの事です。
長く使っている間に、インクが詰まり吸入器が劣化して来たもので、又首軸ペンカバーのシールも古い物でこれも漏れの原因になっておりました。
全てを分解し音波洗浄機で洗いきり、新しいシール剤で組み立て直すことでこれからの漏れは防げます。
ただ、万年筆には漏れとよく似た症状があります、空気の膨張によりペン先(ペン芯)に含んでいるインクを押し出しキャップ内にあるいは首軸などにインクが付着することがあります、インクが減ってくると空気の層が多くなりこの空気が気温の上昇、気圧の変化で膨張しペン先含んでいるインクを押し出します、これは自然なことですので無くすことは出来ませんが、現在の万年筆はこのような状況にもすぐにはインクがあふれれないように進化しております。
インクを満タンに補充すれば防ぐ事が出来ます、要は空気の層を少なくしてください。
2021/10/04
コラム
【カランダシュ】万年筆 レマンスリムライト
カランダシュ 万年筆のインク出不良です。
原因はペン先の歪みとそれによるイリジュウムの上下のズレに切割の締まり過ぎによる物です。
まずペン先を外し歪みを直し、切割の調整、ペン先の再研磨でイリジュウムの形を整えます。 これでインク出が安定しザラツキ、引っ掛かりもなく書き味も格段に良くなります。
暫らく使えば良くなると言うような人もおりますが、この様な不具合使っても決してよくなりません、速やかに調整することをお勧めします。
ストレスを溜めながらガマンして使う事になります、せっかくの高価な万年筆快適に使って頂きたいと思います。
2021/09/29
コラム
【モンブラン】万年筆 No,149 ・P149 ・R149ペン先調整
モンブラン No,149ゴールド //プラチナ P149//レッド(ローズ)ゴールドR149の3本まとめてのペン先調整です。
No,149 旧タイプの14金中白のタイプ ”F”ペン先です、オーナーはことさら悪いところは無いように感じられてますが、右に線を引く時にザラツキを感じるとの事ですインク出も悪くありませんが、この右へのザラツキ一点が気になるとの事です、このような調整が最も難しく調整には神経をつかいます、曲がっているものを真っすぐ直す方が易しい修理になります。
No,P149 これは全体的にインクが悪くなんとなく書きずらいとの事です。 このペン先は縦、横、斜めと言わず全体的にザラツキがありかなり書きずらく感じました。
この二本の149はともに誰かが調整たのでしょう、イリジュウムに片減りがありそれがオーナーの書き癖とあっていなかったものと思います、片減りしたものは元には戻りませんので、出来るだけオーナーの希望に近付ける調整になります。
このNo,R149は研磨のし過ぎでイリジュウムが半分になっておりとても書ける状態ではありませんが、何処まで復元できるか調整を実行してみなければ分かりませんが、何とか書ける状態にはなりました、ただしイリジュウムはかなり小さくなりました。
ペン先を研磨しての片減りはオーナーが長く使って付く書き癖と違い、少しの角度の違いでもザラツキや引っ掛かりの原因になります、ペン先の研磨はあくまでもこれ以上方法が無い時の最終手段になります。 まずはペン先に狂いが無いかゆがみが無いかを確認しそれらを調整してから、それでも書き味の悪い場合に初めて研磨をしますがそれも、角が出来るような研磨をしてはいけません、研磨の前も後もしたことが判らい程度に納めなくては再調整が出来なくなります。
この調整が必ず気に入るとは限りませんので再度調整することもあります。
2021/09/24
コラム
【モンブラン】万年筆 No,146 ペン先細字直し
今回はモンブラン 旧型のNo146 「B」ポイントを「M」から少し細目へのペン先細字直しになります。
譲られたとの事ですが、ペン先を内側に捻って持つ癖があるため書き出しのインク出不良になるのと、あまりにも太くて使いずらい世の事で、細くして使いたいとの依頼でした。 もとより”B” ポイントは特殊ペン先になります、ペンポイントを平たくカットしておりますのでペンポイントが紙面に対して平行になるように持たないと初筆が出にくくなります。
このモンブランの ”B” ポイントは たっぷりとインク出て縦が太く横線が細くなりように作られております、よって細かい字や画数の多い文字は少し苦手なことがありますがこのあたりを承知すれば、文字に変化出て楽しい字が書けます漢字の留め払いなども表現しやすくただ太いだけではありません。
今回はとにかく太くて使いずらいとの事でしたので、細字直しをしました。
2021/09/15
コラム
【モンブラン】万年筆 No,149
No,149の インク漏れとペン先の調整です。
お父さんから譲り受けたがインク漏れがすると事での依頼でしたが、インク出も悪くペン先も元のオーナーの書き癖とザラツキもありましたのでその調整もしました。
元より14金の中白のペン先ですが長い間のご使用で真ん中の白いロジュウムメッキがはがれてしまい、金色一色になっております、漏れをそのままにされておりましたのでピストンガイドも錆ており、使える状態ではありませんでした。
ピストンを交換しガイドを磨き、分解出来るところは全て分解し洗いペン先は磨きます、ペン先のゆがみは無いか確認し組み立て直しペン先の調整、インク出の調整になります、これでまた数十年使っていただくことが出来ます。
万年筆は息の長い筆記具です、手入れをすることで次の代まで普通に使っていただけます。
2021/09/10
コラム
【モンブラン】万年筆 旧型 ノブレスNo,1128
モンブラン万年筆 初代ノブレスのNo,1128という万年筆です。
このシリーズには他にNo,1147(20金張り)No,1157(プラチナ仕上げ)No,1122(ステンレスのペン先)の物とNo,1124(軸がブラック仕様)No,1120(キャップのみブラック)これ以外にも軸が金張りで日本で販売されて無い物でNo,1147/1~4の4種類の模様のもがありましたが、いずれも30数年前に製造中止になりました。その後ノブレスは四代にわたりモデルチェンジをしておりますが現在は製造を中止しております。
今回は形見との事で長い間使ってないのでインクが出ないのと、キャップが緩くて抜け落ちるとの依頼でした。
ペン先が締まり過ぎでのインク出不良と、ペン芯の劣化によりインクが出なくなっておりました、新しいペン芯に交換しインナーキャップの調整をし、元のオーナーの書き癖を新しいオーナーに合わせてのペン先の再調整になります。
以前の書き癖を完全に取ることは出来ません、イリジュウムが極端に小さくなってしましますので新しいオーナーに合わせた調整になります。
2021/09/09
コラム
【モンブラン】旧型 4色 ボールペン No,100
今回はモンブランの古いタイプの四色ボールペン No,100の組み立て調整です。
これはもう50年以上も前に製造中止になった物です、バラバラと言え良い状態で残っていたものと思います。
このボールペンはバラバラになった状態で譲られたとの事です、元のオーナーは分解はしたものの組み立てが出来ず長い間そのままになっていたものを譲り受けたとの事です。
このオールドタイマーの四色ボールペンは構造を熟知してないと組み立ては出来ません、またかなり繊細な構造でスプリングの方向などがあり、決められた手順で組み立てないとうまくゆきません、さらにごく小さな部品がありこの部品を無くすことが多くオーナーが自分で分解した時はほぼ修復不可能となる事が多いです。
今回は早々に修復をあきらめそのままに放置されたのが幸いしました。