万年筆の達人のお店 小野萬年筆

ブログ

2021/06/24
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149 14金 中白 ペン先細字直し

モンブラン 旧型 No,149 の「M」から「F」位いへのペン先細字直しです。
過去修理でキャップの交換しているようです、本来このタイプの胴軸にはつかないキャップがついております、インク漏れもありましたのですべてを分解し洗浄機で洗い再度組み立て、ペン先の細字直しになります。
オーナーの希望通りの細字、インク出、書き味に仕上がったと思いますが、後はお引き取り時の微調整になります。
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2021/06/23
コラム

【デュポン】万年筆 限定 Dライン ピカソ 410046 ペン先曲がり
      

デュポンの万年筆のペン先調整ということでお持ちになられました。
調整されたようですが、インク出・ザラツキ、引っ掛かりなどで書き味まだ良くないとの事です、イリジュウムも揃っており一見異常が無いように見えますが、ペン先を外しますとハートポイント(ペン先の穴)からイリジュウムにかけての中ほどでペン先が上下に波打つように曲がっており、又ペン先全体が下に少しお辞儀するように曲がってます、これが原因で不安定なインク出、ヌラヌラとした心地よい書き味になりません。
これらの直しをして形を整え、きり割を調整することで安定したインク出、滑りの良いヌラヌラとした書き味が戻ります。
ただこのペン先は14金の上にロジュウムメッキをしておりますので直しの途中で工具による傷が少し付きます、これを取るためペン先をバフで磨きますので、地金の14金の色が少し部分出てしまいます。
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2021/06/22
コラム

【モンブラン】万年筆 限定 ジョン・セバスチャン・バッハ ペン先細字直し・インク漏れ

モンブラン ドネーションペンシリーズ 2001年発売「バッハ」のインク漏れとペン先細字直しの調整と修理です。
20年の年月が経っておりますが、状態はかなり綺麗です残念ながら経年によるピストンの劣化は見られましたが、丁寧な扱いもあるでしょうが傷もなく経年変化もなくさすがにモンブランの素材はスイバらしいなと感じます。
ピストンの劣化とペンカバーの緩みによるインク漏れです、新しいピストへの交換とペンカバーと胴軸の間へのシリコンの充填による密閉でインク漏れを防ぎます、これでインク漏れは完全に防げます。
「M」のペン先を「F」位にとの依頼で細字直しをしました、イリジュウムだけを小さくするのではなく、きり割からイリジュウムにかけてペン先全体を細く仕上げます、ペン先そのものを”F”に仕上げます、これで見た目も綺麗にFに仕上がります。
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2021/06/10
コラム

【モンブラン】万年筆 No,147 インク出不良

モンブラン トラベラーNo,147のインク出不良と少し細目に調整です。
トラベラーはNo,146のカートリッジ専用の万年筆です、尻軸を外すとカートリッジを収める専用の金属のホルダーが内蔵されており、ここにカートリッジを装填して尻軸を胴軸に収めれば自動的にペン先にカートリッジが装填できるようになってます、これはこれで大変便利なのですがなぜかインクが詰まりやすく感じます、
使用頻度の問題でしょうか?それともペン先が乾燥しやすいのでしょうか?。
今回は2本お預かりしましたが、2本ともペン芯にインクがべったとこびり付き一本はペン芯を交換しなければ使える状態ではありませんでした。
オーバーホールとペン先を少し細目の調整をしました。
このNo,147は過去かなりの数の修理調整をしておりますがインク詰まりが多いように思います、万年筆はどれも同じですが出来るだけ使用していただくことで、故障が少なく長持ちします、万年筆は使うことで寿命を延ばします。
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2021/06/04
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149 インク途中カスレ・吸入不良

モンブラン 旧型 No,149 14金 中白タイプです。
筆記途中でインクかすれが発生し、又インク出が一定でない、吸入も十分にできないとの事での修理になります。
かなり古いですから、このあたりでキッチリとオーバーホールとペン先の再調整も必要な時期と思います。
ペン先にゆがみがありましたので、そのせいでインク出が不安定になり途中カスレは古いインクのこびり付きによるものです、吸入出来ないのもインクの詰まりが原因です。
普段は水を通して洗っていても40年も経ちますと、完全に分解しオーバーホールが必要になります、これでまた数十年は使っていただけます。
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2021/06/03
コラム

【ペリカン】M800緑縞 インクすれ直し

ペリカン スーべーレーンM800緑縞 インク出不良・カスレの調整です。
このペン先はイリジュウムの左右の大きさが不揃えなのとペン先の締まり過ぎによる二つの原因でのインクかすれと途中インク出不良を起こしてました。
イリジュウムの左右大きさの違うものはたまにあります、少しの差でしたら問題ないのですが大きく違うものはやはり調整が必要になります。
このような場合イリジュウムの付いているペン先の際から左右の太さが違っておりますので、ここから研磨して左右のバランスを整えなければなりません、そうしないと見た目がかなり悪くなります。
イリジュウムの大きさを整えるのとキリ割の調整、イリジュウムの全体の研磨、磨きで、万年筆をどの方向に傾けてもスムーズにインクが出るようにヌラヌラとした書き味を取り戻せます、これでストレスなく快適に書き物が出来る事でしょう。
IMG_1540梶原善之ペリカンM800-調整前-1 (2)修正済
IMG_1541梶原善之M800調整前-2 (2)修正済
IMG_1542梶原善之M800-調整前-3 (2)修正済
IMG_1563 (2)ペリカンM800修理後サンプル
IMG_1560 (2)ペリカンM800修理後-1
IMG_1561 (2)ペリカンM800修理後-2
IMG_1562 (2)ペリカンM800修理後-3
2021/06/03
コラム

【モンブラン】NO,149 インク途中切れと吸入器調整

インクの途中切れと吸入器が重くて尻軸が回りにくいとの事での修理調整です。
インクの途中切れはペン先の締まりすぎ過ぎとインク詰まりでした、キリ割の締まりすぎで筆圧をか掛けないとイン
クがスムーズに出ません、書き癖に応じた調整をしなければとても使いずらい物になります。
人はそれぞれ書き癖があります、万年筆は金のペン先にイリジュウムをつけ二つに切り割った単純な構造ですが、この中に複雑な奥深い書き味が潜んでおります。
このNo,149もかなり筆圧の強い人が使用しますとインクは出ますが、このオーナーにはそれは出来ません書き癖それ自体は良いも悪いもありませんので、いかなる名器でも手に合わないものは使いずらい物でしかありません、一人ひとりの手にあった物こそが本当の名器になるのではないかと思います。
吸入器も使用している内に、油が切れたり古いインクがこびり付いたりして、重くなったり動かなくなったりします、これはオーナーでは解消できません何もしないですぐにオーバーホールしてください、無理に回すと破損します。
IMG_1544梶原善之14調整前-1-1 (2)修正前
IMG_1559 (2)149修理後サンプル
IMG_1553 (2)149調整後-1
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IMG_1557 (2)149調整後-4
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2021/06/02
コラム

【パーカ-】万年筆 ソネット トランスジェットGT 細字直し   

今回はパーカー ソネットのペン先細字直しです。
「F」をEFより少し細目が良いとの事で”EEF”位に仕上げました、イリジュウムだけの研磨ではありません、ペン先の本体から(両脇から)研磨しますのでこのようにロジュウム仕上げのペン先の場合、ペン先の厚みだけ18金の色が出ます。
海外製の場合EFと言えどもここまで細いペン先は少ないので、手帳だとか5㎜程度の罫線にはどうしてもこのような直しが必要になる事があります。
IMG_1534調整前-1 (2)
IMG_1535調整前-2 (2)
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IMG_1537調整前-4 (2)
IMG_1551 (2)調整前と後のサンプル
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IMG_1547 (2)調整後-2
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2021/05/25
コラム

【モンブラン】万年筆 No,P149 EF ペン先曲がり直し

モンブラン No,P149 EFのペン先曲がり直しです。
落としてペン先を曲げてしまったとの事です、イリジュウムの際で曲がっておりますので、見えないヒビなどが入っておりますと曲がり直しの途中でペン先が折れることがあります、が今回はそのようなヒビがなくうまく直しが出来ました。     
ペン先曲がり直しにはペンチ(専用)などを使いますのでペン先に傷が入ります、それを取るため直しの後で磨きますが、そうすればプラチナが取れて地金の18金の色が出ます。
今回は出来るだけ、先端のプラチナ装飾を残したいとの思いから極力傷を残さないようにと思い直しをしました、わずかに傷は残りますが見た目を重視しました、ペン先の研磨もほぼしませんイリジュウムを磨く程度ですので、イリジュウムの大きさも変わりません、むろん書き味は元のようにザラツキも引っ掛かりもなくヌラヌラとした、オーナーの書き癖に合わせた直しをしております。
このモンブラン No,P149 EFは 2016年にお買い上げいただいたものですので、当店出来る修理調整はすべて無料になります。
IMG_1517 (2)曲がり直し前-2
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2021/05/21
コラム

【モンブラン】萬年筆 P146 インク出調整

今回はモンブラン P146 ペン先「F」で新しい物です、入手して一年も経ってないとの事です。
インク出が悪く安定せず時折かすれるとの事です、しばらく使っていればうまく書けるようになると言われ今日まで我慢してきたとの事です。
残念ながら書きずらかったり、インク出が悪かったりする万年筆はそのまま書き続けても良くはなりません、そのように言うのはペン先(イリジュウム)がすり減って自分の書き癖が付くからと言いたいのだと思いますが、イリジュウムは大変固い金属で簡単にはすり減りません、半年や一年くらいで自分の書き癖がついてしまえば数十年も使えなくなります、EFでも300万字とかそれ以上に普通に書けます1万字や2万字くらいで書き癖がついてしまえば30年40年以上も使えなくなります。
私のモンブランNo,149 EFは今年で43年使っております、これからもさらに43年?書き続けられるだろうと思います(生きてればですが)。
新しい万年筆が必ずしも書き味が良いとは限りません、メーカーは出荷時インクが出て書けることは確認しますが、個人(オーナー)の書き癖に合わせる事は出来ません、そのような調整(仕事)は販売店が負うものと考えます。
人の数だけ、個性があるだけ書き癖があると考えております。
IMG_1485 (2)調整前-1
IMG_1486 (2)調整前-2
IMG_1487 (2)調整前-3
IMG_1489 (2)調整前テスト
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